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根暗乙女ゲーマーの無意味自堕落私生活。
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連日まだまだ続きますクリムゾン病。
どうやらちゃんと最後まで読んでくれている友人様もいるようで。
プレイしてないのにありがたいことだ…と思いつつ、酔狂だなとも思います(笑)
土曜日に女王様が仕事帰りに家に寄ってくれてちょっと話してたんですが、クリムゾン感想を聞いてくれてありがとう(笑)
プレイしている知り合いがいない分、誰かに話したくてしようがないんだよね…!
ちょっとすっきりしました。
まあ、これだけブログに長々と書いているのにまだ書き足らないところがあるにはあるんですけども。
あれだけ長く書いても後になって「あ、あれ書き忘れた」とか漏れがあったりするから驚きです。
でも昨日、一昨日とこのブライアン感想書いている途中であまりに時間かかりすぎて寝ました(笑)

あ、物凄い余談なんですが、現在使っているこのブログ。
PCからだと不思議の国のアリスの黒い仕様なんですが、携帯からだと実はド派手なピンクのチェシャ猫になったりします。
両方気付いている人いるのかな?????まあ、大したことじゃないんですけど、気分です、気分。
今やってるのはアリスじゃないのだけれど。
そういえば知っていながら全然話題に触れていなかったんですが、「クリムゾン・ロワイヤル」楽しみです。
なんのこっちゃって人もいるかと思いますが、ようするにクリムゾンの続編のアペンドが出ることが甘姫で発表されてるんですよね~
甘姫はたまにしか買ってないので調べてみたら、個別エンドのその後…個別エンドのその後…!
ジャ、ジャスティンと結婚させてください、シエラを…!(すごい切実)
マーシャルとでも可。ブライアンは、もうちょっとだけ弄ばせてください(笑)
エドワルドもかな…ミハは迎えに来られると困る。ランビュールももうちょっと弄びたい。
そしてオランヌ攻略希望…!
発売はジョーカーの国のアリスとどっちが先になるんでしょうね。
ジョーカーもジョーカーで蜥蜴VS時計屋が見てみたいからな…やっぱりカムバックメリーゴーランドと時計屋の威力は絶大です。
あとクリムゾンアペンド出すなら、アラロスも是非なんか新要素下さい…ロゼ様…orz
ゲームじゃなくてドラマCDとかでもいいので…!と切実に思ってみる。アラロスメンバーも愛しすぎて死ねる…
あ、カーティスには会っているのでムカつきますけどね(笑顔)
ふと、ロゼキャラで誰が一番好きか考えてみました。迷いなくボス、と思われるでしょう?でも実はそういう訳でもない。
もちろんボスは好き、すごい好き。殺したい(ばっちり歪んでます)
でもメアもすごい勢いで好きだしなぁあああああクロアリのメアがとても好き。もちろん他のキャラも好きだし(でもエースはむかつく)
アラロスだとシチュが一番ですが、そもそもアラロスは突出して誰かを好きというより全員すごい好き(でもカーティスはむか以下略)
クリムゾンもジャスティンが一番かなーと思いつつ甲乙付けがたくみんな好きだし(でもエドワルドはむか以下略)
魔法使いとご主人様はロイドかなー全員はまだ落とせてないからなんとも言えないが…
と結局全員好き過ぎて誰が好きなんだか分からない今日この頃です。
ネオロマだったらまず間違いなく知盛で、次点泰衡と言えるんだが…(その後はもうカオスですが…フラにアリオスにレオ様にオスカーにレインにヨルゴに(え)マティアスにエレンにアクラムにサティにエイカに加地に月森に火原にry)
リアルなら智和に、ジョニーに鈴にナリケンに…(うん、知ってるからもういい)
…みんな好きなのはロゼに限ったことじゃないって今よく分かった(笑)

さて、それではクリムゾン感想、今日はそんな好きな人の一人、ブライアンです。いってみましょう。

君が好きだ。
好きだ、好きだ、好きだよ。
こうやって何度も口にしたら、君は安っぽいと思うのだろうね。
でも何度も言ったら、もしかしたらそれが本当になるかもしれないと思わずにはいられないんだ。愚かかな?
君はいつか消えてしまいそうだから―――――――私は繋ぎとめておくだけのものがほしい。
君がいつか消えてしまわないように、何か、君が生きていると感じられるように。
君は何が欲しいのかな。何を欲しいと望んでくれるだろう。
教えてくれないか、君のことを。
君の、全部を。




勝手につけたあだな、ライオンもといブライアン。
最初私の中でランビュールと並んでこれはこないとか思っていたという酷い話です(笑)
ランビュールは見た目がマーシャルじゃないが、地味。
対するブライアンは派手過ぎて設定も読むと軽薄そうだし。
今ブライアンが目の前にいたら多分謝るけれども(笑)
ブライアンは女遊びが絶えないという風評がずっとある人なんですが、その実、実は物凄い真面目な人でした。
ジャスティンに似たところがあるというかね…登場キャラの中ではジャスティンとブライアンは色々共通点も多いし、近いといっていいと思います。
とりあえずまずブライアンを語る上で欠かせない存在が、当然妹であるリリー=カペラ。
あまりここまでリリーについては語ってきませんでしたが、リリーは公爵家であるカペラの令嬢なので身分が高い。
見た目も妖精さんや天使のように可愛らしく、声も可愛らしい。
そんな身分の高い彼女はある日、シエラに憧れて周りの反対を押し切ってメイドになるべくやって来ます。
貴族である公爵家の令嬢が使用人であるメイドになるなんてまずありえない。しかもカペラ家は貴族の中でもかなりの身分です。
暗躍して人を殺したり、あるいは主人を守るべく暗殺者と対峙したりする血にまみれた職である護衛に、そんないいところのお嬢さんが普通ならつけるはずもありません。
普通ならまず試験クリアそのものがとても大変。
だのに、リリーはその実、めちゃくちゃ強い子で、見た目の可愛さに反してメイド試験に優秀な成績で通る。
公爵家のご令嬢なんて面倒な立場の者を部下にするなんて無駄の嫌いなシエラからしてみればそれこそ面倒事。
けれど、リリーにはそれに目を瞑ってでもありあまる才能があった。そのために面倒事覚悟でシエラは部下にしたようです。
腹心の副メイド長につぐ地位になるほど、リリーには才能があった。強さで言えば副メイド長のハルキアは足が悪いのであまり戦いには向かない分、リリーがシエラの次に強いほど。
そんないわゆる天才がリリーです。
さて、その兄ブライアンですが、最初は見た目の通りの派手でちょっと軽薄な雰囲気を守った貴族の兄さんです。
ただし極度のシスコン。
キャラクター紹介にもありますがリリーがメイドになることは周囲は反対したんですが、何故かブライアンだけはリリーの味方をしている。
本当にすごいシスコンでして…序盤のイベントではリリーに会いに来るために毎日のように職場にやってくる。そうしては仕事の邪魔をして帰っていく。
リリーはシエラにすごい心酔してまして。「お姉さまお姉さま」とまとわりついてくる。それにさらにブライアンが「リリー、リリー」と妹のあとを追っかけている。
一見一方通行なんですが、リリーもブライアンのことはちゃんと好きは好きなので文句言いつつも相手をしてはいます。
とてもカペラ兄妹は仲がいい。
シスコン発揮している時のブライアンはいいお兄さんに見える。まあ、たっつんの喋り方がこれまた可笑しくて笑えるんですけど(笑)
リリーが可愛くて仕方なくて、本当に好きなんだなーというのが伝わってくる。
そんなブライアンはリリーの影響もあってか、リリーのことも大好きだけれど、リリーと同じように自分もシエラのファンだ、と公言してきます。
リリーは「お兄様相手でも負けませんわ!」とライバル扱いしますが、本当はブライアンはどう見てもシエラからすると自分のファンなのではなく、ただリリーと共通の話題を持つために自分をダシにしているだけだと思う。
ブライアンは貴族ですからね。この国の貴族は腹では違うことを思っていても綺麗事を並べて美辞麗句を吐き、心を偽ってお互いに化かしあいをするのが美徳です。
当然ブライアンもそれは心得ている。伊達に大貴族な訳ではない。
だからブライアンの言っていることが必ずしも真実ばかりではないことはシエラもよく分かっているし、そもそも現実主義のシエラですから、自分のファンだなんて言われてもこれっぽっちも本気にしちゃいない。
実際、序盤は本当にそうなんですよね、どう見ても。
ブライアンはシエラのファンだ、なんて言いますけど、シエラとリリーと三人でいる時、シエラは蚊帳の外です。
仲のいい兄妹がきゃんきゃん言い合ってじゃれているのをぼんやりと眺めているのがシエラの位置。
ブライアンは確かに仕事の邪魔をしてくるけれど、実はちゃんと邪魔にならない時間を気にしてやってきていて、そう怒るほどには実害がない。
だからリリーを可愛がる兄の顔をしているブライアンはあながち嫌いでもなくて、表にこそ出さないけれど、微笑ましいものを見るような気持ちなんですね。
蚊帳の外だからといって特に気もしていない。毎日の繰り返しの中の他愛もない微笑ましい時間でしかない。
ブライアンもブライアンでやっぱりリリーにしか興味があるようには見えなくて、リリーがいない時にたまたま来るとシエラと二人きりで話していてもリリーの話しかしない。
そんなですから二人の間に何かやましいことがあるわけでもなく、さしずめ学校の先生と生徒の保護者のような関係でしかない。
けれど、周りはそう見ない。ブライアンは貴族達の間でも女性絡みの遊びが絶えないという遊び人の評判を持つ男。
シエラと仲がいいだなんだという噂がたって、シエラの部下たちも心配がります。
シエラに「リリーといる時のブライアンはお兄さんの顔をしているから、確かに油断もしてしまうかもしれない。けれど、あの人も貴族なのだから気をつけてくれ」というようなことを言ってきます。
メイド長が大貴族の放蕩息子に弄ばれやしないか心配なんですね。それは特にブライアンだから、遊び人と名高い彼だから余計に。
ブライアン本人にも部下達は忠告したらしく、彼はおかしそうに笑ってシエラにそう言われた、という。
彼はどこに真実があるのかも分からないようなとぼけた口ぶりでシエラを口説いてきます。
本当に口説こうとしているのか冗談なのか分からない。曖昧なやりとり。シエラも当然本気としては受け取らない。
ところが何を間違えたのか、うっかりシエラは本音を漏らしてしまいます。
冗談交じりに「噂の通り、君と親しくなりたいものだ」と笑うブライアンに「私は親しくしたくありません。あなたが好きなので」と漏らす。
ブライアンは当然驚きます。これにはシエラも自分で自分に驚いてフォローを入れるんですが。
ブライアンには二面性がある。
リリーに対する情けないかっこ悪い兄の姿。シエラいわく「素直で、情けなくって、甘えている」姿。
反面で、貴族の放蕩息子としての、甘ったるい言葉を心にもない言葉を平気な顔をして完璧に偽って口にする装った姿。
シエラは前者のブライアンをいいと思っている。それはもちろん全然恋愛的な意味ではありませんが、リリーといる時のブライアンは本当に仲のいい兄妹という感じがして、そこがなんかいいとシエラは思っている。
そんなことを告げます。
するとブライアンも正直にそれまでの自分に気が付く。
それまでの自分はシエラのファンだなどと言いながらただ妹と話しているだけで、シエラとまともに本当に向き合って話したことなどなかった。
だから自分がシエラに好かれていたなんて思いも寄らなかった。好かれているかどうかさえ考えたことがなかった、と。
そして改めてシエラと親しくなってみたいと言ってきます。それは貴族的な上辺だけの言葉でも、リリーと話している時のようでもなく、「未知のものに対する驚きを含んだ」言葉。
上辺だけの付き合いではなく、本当の知人として付き合ってみたい。
それに対してシエラなら断るかなーと思ったんですが、OK出してました(笑)
ブライアンはやっぱり噂の絶えない人で、それまではシエラと噂がたったところで全く何もなかったから笑って済まされたけれど、「本当の付き合い」をこれからしていくとなるとそうもいかない。
身分差があることも手伝っておそらくシエラの方にとって不都合な噂が多くなる。
だからすぐにあっさりOKって訳でもないんですが、結局のところ「今更」ということになってしまうんですよね~
ブライアンはOk出された所で自分にたっている噂について「それは本当だから信じた方がいい。これから私と付き合っていく上で忘れないでくれ。警戒して、私に騙されないように」と言ってきます。
シエラは口にして反論はしなかったんですが、「でも、むしろあなたって…」と何か言いかけるんですが。
これ最初に見た時は分からなかったけど…今なら分かる。
「むしろ真面目ですよね」これだ。
考えてみれば、ブライアンったら自分は噂通りのひどい男だから気をつけるように、ってわざわざ言ってきている訳ですよね。
そのくせ、本当の知人として付き合ってみたいとかいう。
それは本音こそ言わないものの、上辺だけの人間関係に飽き飽きしているから。
そして、「本当は真面目なんですね」と言わない代わりに「騙されているのかもしれません、私」と笑うシエラにブライアンはほっとしている。
本当は真面目な人なのに、それを隠したがっているんですね。
さて、その会話後から、二人はどんどん接近します。
二人が、というか、ブライアンが、ですが。元々リリーの兄だけあって、なんかこう、相手を警戒させない能力がある上に人懐こいというか。
そういう性格なもんで、遊び人、なんて噂もたつんでしょうが。
それまではリリーとブライアンとシエラ、三人いてもシエラは空気でしかなかったのが、存在感をブライアンが与え始める。
しかして、このブライアン、ちょっとそんでもバカです(笑)
ある日いきなり「話がある。秘密の相談だ」と言ってきます。
貴族の秘密なんて知るもんじゃない。嫌がるシエラにブライアンは無理やり聞かせようとして第一声。
「私はノーマルなんだ」
は?
プレイヤーの私も「は?」ですよ。
貴族は結構アレな意味でやばい趣味嗜好を持った者がたくさんいる。××××プレイとか…(…)
でも自分はそういうのには全く興味を示せないノーマルなんだ!!!と主張されます。
何言いたいんだ、この男…シエラじゃなくてもぽかんです。
ようするにリリーがあまりに過剰にシエラに好意を示すのでそういうケがあるんじゃないかと心配していて、シエラにそういう趣味があるのかどうか聞きたかったらしい。
だからって自分の性癖をそう連呼せんでもいいだろうに(笑)
さすがのシエラも飽きれていましたよ。
こういうバカなところも根が真面目だからととるべきなのだろうか。
まあ、それはとかくとして、接近する二人。やがてはブライアンがシエラに愚痴を零すほどに打ち解けます。
お互いにそんな関係になるなんて思っていなかったら不思議だと二人とも感じる。
「君とこんな風に話せるとはね」
「そうですね、変な感じでしょう。今までずっと、リリーと話す時は空気みたいに無視されていましたしね」
「すまない。今思えば、とても失礼な態度だった。目の前にいるのに、ほとんど話もしなかった」
謝ってくるブライアンは本当に申し訳なさそう。
シエラは自分はメイドで身分が違うのだから当たり前だ、気にしていないと言いますが。
もっと早くからこうしていればよかったと笑うブライアン。君はいつもは隙がないから話せかった。でも今は隙があるから気安い、とも言ってきます。
それは実はミハエルのせい。細かいことはミハエルルート語ればよく分かるんですが、ミハエルがいるとシエラはちょっと不安定になる。
その真相はミハエルルートにて後日。
それに気付かれてしまうほどにブライアンと親しくなっているということ。
でも、やっぱりこの二人にも溝がない訳じゃない。
色々話すとはいえ、リリーのことが主だった話題になってしまう。ループしてしまう会話にブライアンが他に何か話題はないのかと思って聞いてくるネタがあります。
「君の子供時代はどんなだった?」
シエラはそれを問われて「これからどんなに親しくなっても、この人が貴族であるということを忘れてはならない」と感じます。
どういうことかというと。
シエラは元奴隷です。散々これまで何度か言ってきたようにシエラは心の底に親への憎しみと恋慕のようなものを持っている。
子供時代なんて、シエラにとっては思い出したくないというか、話したくない禁句のようなものな訳です。
でもブライアンは貴族で、そんな子供時代をすごしたことなどないから、シエラのそんな事情なんて思いつきもしない。
悪気のまったくない笑顔できいてくる。それはけしてブライアンが悪い訳ではないけれど、シエラには答えられない。
貴族と元奴隷。根本的に分かり合えない溝がそこにある。
ブライアンとだけではなく、それはいつだってシエラの現実主義的な考え方に根付いて消えない考え方です。
ジャスティンとの結婚を考えられないのもそうです。
エドワルドの言「僕は君のことを理解しようだなんて思わないよ。王族が奴隷を理解しようだなんて、それこそ傲慢だ。僕は一生かけたって君を理解できない。僕達はどうやったって分かり合えない」
これはそのままシエラの考え方でもある。
ブライアンとシエラ、ジャスティンとシエラ、双方は王族、貴族と奴隷。
そこにはどうしても超えられない、分かり合えない壁がある。
さて、それでも二人が仲良しさんなのは続きます。
笑っちゃうのは、前回マーシャルルートでも話題に出したシエラと同期の使用人、ロイヤー。
ブライアンの第一の部下です。
マーシャルルートではただのアホなお友達として出てきておりましたが、今回はブライアンの部下としてちゃんと登場。
「女と逢引してくるからついてくるな」とロイヤーに言って出てきたブライアンはシエラと会います。
別にまだ恋愛モードじゃないんですけどね。
で、たまたまロイヤーに見つかっちゃう。
その時のロイヤーの反応が凄い。一見動揺していない風を装ってブライアンには笑いかけます。
誤解だと弁解をしようとするシエラに表向き「ははは、何言っているんだシエラ。落ち着けよ」と言うんですが、影で「…何言ってるんだか分かんねーよ。黙れ、このクソブス。×××××××ぞ」ときたもんだ。
ロイヤーいい味出してるなあww
そしてな ぐ ら れ たw
「悪いと思うようなことをしたのか?俺のブライアン様に変な真似したら…」
「俺のブライアン様?!なにそれ!きもい!気色悪い!」
「はあ?!いいんだよ!ブライアン様は俺のご主人様だぞ?!」
「きもいのはブライアン様じゃなくてあんただっての!気色悪いわねっ」
「きもいとか言うな!気色悪いのはおまえだ、おまえ!俺は気色悪くない!俺の純粋な気持ちを馬鹿にすんな!」
「純粋とかいうあたりが寒いのよ!主従愛は胸に秘めてこそでしょ?!口に出すな、気色悪いから!」
「いいんだよ!そういうのはいいんだ!気色悪くてもいい!ブライアン様は俺のだからな、俺の!」
「俺のとか言うな!ほんと、きもい!」
「俺がエドワルド様に近付いたらどうよ?!ぶっ殺すとか思うだろ?!」
「なにそれ!近付く気?!思うだけじゃなくて本当にぶっ殺す!」
「それが今の俺の心境だ!」
シエラも…はは、口悪くて親近感湧く。
マーシャルとシエラの口喧嘩のようですね。使用人同士の喧嘩ってみんなこんな感じです。
ロイヤーも確かにお気の毒様。でもその後ちゃんと会話してますけどね。
シエラから手出したりはしないけど、向こうから出された場合はどうする、みたいな話を。
脅したりはしないだろ?と言ってくるロイヤーですが、シエラはそれやられたら多分手が滑っちゃう、とか言ってます。
うん、でもあれなんだ…はは、先にばらしちゃいますが、この後一度だけ切羽詰ったブライアンに脅されるんですよね、身分でもって。
でもシエラは手滑らせてブライアン殺しちゃったりはもちろんしませんけどね。
すぐ飽きる一過性のものだろうとシエラは思っているようですが、ロイヤーが呟きます。
「ごめん、あの人、本当はしつこい。飽きないと思うよ。欲しいものにはものすごい…えげつないよ、結構ね。欲しがられてるから、おまえ」
シエラがエドワルドを理解しているように、マーシャルがジャスティンを心酔しているように、ロナウスがエルランジェを恋焦がれるように、ロイヤーにとってはブライアンが全てである主です。
そのロイヤーがそういうのだから間違えない。
ここいらでブライアンのそういう部分の本性がものすごい気になりだしました、私(笑)
さて、ロイヤーもあれですが、リリーもまだもちろんおります。
ココから何故かリリー×シエラもどきイベントが発生(笑)
シエラちゃん、なんでリリーに押し倒されているんですか…リリーはリリーらしいけどね~
「自分だけのお姉さまでいてほしい」
兄が「欲しいものには手段を選ばない」のと同じく、妹だって負けちゃいない。
でもだからってなんだってリリーに上に乗られたまま、ブライアンの部屋の床で寝てるんですか、あなた。
ブライアンも呆然としてましたが、プレイヤーにだって謎だよ。
それでも兄を無視してシエラに甘えてくるリリーにあのシスコンのはずのブライアンが「やめろ、リリー」と冷たい不機嫌な声を放ちます。
これ…ちょ たつ…!一瞬くらっときた…!(笑)
その後も本当に君達は部下と上司の関係だけなのかと勘繰られ、何故かブライアンはふてくされたようになる。
ここら辺りからブライアンのリリーに対する思いが徐々に漏れ始めます。
ブライアンだって本当はリリーとシエラがいわゆるそういう関係じゃないことくらい分かっている。
だのにやたら気にするからなんでなんだ、となります。
カペラの兄妹は、実はただ仲がいいという訳じゃない。まあ、仲いいのは本当なんですけど。
リリーは天才で、何をしても才能がある。
実はブライアンはそんなリリーにコンプレックスを感じている。
兄だけれど、本当はリリーのほうが自分よりずっと才能を持っている。実際、リリーを公爵の跡取りに、という声もあったそうです。
けれどブライアンが男でリリーは女だった。それもブライアンが長男。だからブライアンが跡取りになった。
リリーがもし男だったら、どうなっているか分からなかった。
リリーがメイドになりたいと言った時もブライアンは反対しなかった。実はそれにも負い目を感じている。
リリーは自分から誰もリリーを跡取りに、なんていわないような場所へ、身を引いてくれた。
だから、気になる。
でもシエラはシエラの価値感でそれを否定するというか…まあ、結果的に慰める形になります。
リリーは今はメイド。そしてブライアンは公爵跡取り。
いくら才能があったとはいえ、結果的にはブライアンが公爵跡取りになっている。そういう意味ではブライアンは勝負に勝っている。
リリーと戦うのはむしろ、自分。メイドになったリリーはいまや自分を超えようとしている。戦うのはあなたではなく、自分だ、と。
結果論がすべてだから、過程は気にするな、というんですね。
それで慰められたブライアンは笑っていました。この辺で本格的に惚れだしたとみた。
そんなブライアンは自分でもジャスティンに似ていると言います。
まず妹、弟に負けていてコンプレックスを持っているところとか…
にしてもブライアンって見る目があるというか、人をとても良く見ている。
ジャスティンのことを「上に立てば、表では傲岸に振舞っても、夜は犯した罪にうなされるようになる。暗く、後ろ向き。割り切れていない。脆く不安定で、不器用」と評してますからね。
シエラも感心しています。
ブライアンは馬鹿じゃあない。へらへらして見えるけれど真面目だし、そして賢い。
あ、でも馬鹿ですけどね(どっち)
シエラに一度だけですけど「君次第では、エドワルド様についてもいいって言ったらどうする」とかぬかす。
で「承諾しても繋ぎとめておく技能がない」と返すシエラに「承諾するのか」とか不機嫌そうになる。
結局のところ、へたれなんですよね…はは。
リリーにコンプレックスを持つくらいですから、ブライアンはああ見えて自分に自信なんて多分ない。
「暗く、後ろ向き。割り切れていない。脆く不安定で、不器用」
それはそのまんまブライアン自身でもある。だから、一瞬気の迷いも生まれて、シエラに権力で押し通して手に入らないかなんて幻想を見る。
権力を傘にきて脅されているはずなのに、シエラからしてみるとまるで縋られているようにさえ感じる。
多分そんな卑怯なことを思わずしちゃってる自分に嫌悪感感じてるんだろうなあ、ブライアン。
シエラいわくそういう「真面目なところ」もジャスティンに彼は似ている。
「愛すべき情けなさ」と表現していますが、まさにそれです。
ブライアンはエドワルドが羨ましい。シエラを手に入れている彼が。
けして100%シエラを手に入れられない部分も、ジャスティンと同じですね。
もがき苦しんでるブライアンですが、シエラを侮辱されて怒るシーンがあります。
あれはかっこいい…!ブライアンに限ったことじゃないけど、やっぱり女としては自分のために怒ってくれる男の人なんて夢ですよねぇ。
たつがまたカッコいいんだ、これが。
「俺の女」とか言ってますしね。あれ、いつからシエラはブライアンの女になったの…とか若干突っ込みいれたいけど。
さて、しかし、ジャスティンに似ている似ているとは言っても、もちろん全てが同じな訳ではありません。
ジャスティンは基本的にどこまでいっても王族らしくない王族、王子らしくない王子、という感じでした。
でもブライアンは「結構あれでえげつない」とか評されるくらいなので、ただ真面目な人という訳でもないです。
前述したように弱いとはいえ権力を使うことだってもちろんあるし、なんだかんだいって貴族がなんたるかを知っている。
その辺はランビュールと友達だけあって、ちょっと似てるなあ。
明日感想書くランビュールもある能力を持っているキャラクターなんですが、それを嫌悪しながらも結局使っているんですね。
ブライアンもそう。貴族がなんたるかを知った上で、利用できる部分は結局利用している。
だから最初の頃のようにリリーの兄としての顔ではなく、装った顔を持つこともできる。
ブライアンが最も貴族らしい顔をするイベントが15です。
城の地下は拷問部屋なんですが、シエラはそこでブライアンを見つける。
ブライアンは自分を暗殺しようとした犯人(なのかな?)の一人を捕らえてきたところで、部下に命じてどこを斬っても抉ってもいいが、殺すな、仲間への見せしめにするのだから、と言います。
またその時のたっつんの言い方がうまい。冷酷そうに、人が変わったかのようです。
残酷なことを平気な顔をして命じられる。まるでエドワルドのように。
シエラがいることにも気付いて、一瞥だけくれる。
でも話かけてきたりしない。
そうして次の日、またいつものように、何もなかったかのようにブライアンは笑ってシエラに話しかけてくるんです。
シエラもそのへんよく理解しているらしくて、ブライアンを上辺だけと思っている部分があるようです。
言うときは言うのですが、シエラの感覚からするとブライアンは予想しているより「好き」とか連呼しない。もっと上辺だけであっさり使うと思っていたようです。
酷い考え方ですが、貴族というのはそういうもので心とは裏腹なことも簡単に口にする。ブライアンは貴族だから、シエラからするとそれが当たり前なんですね。
そんでいきなりブライアンが「好きだ」って連呼し始めるんですけど。何度も言ったら魔法みたいに君も自分を好きになるかもしれないと。
フリートークでたっつん本人がここのこと言ってました。初めてあんなに好きだって短い時間で連呼したと(笑)何度も言ったら本当になるなんて子供か!?と突っ込みいれてますが。
でもブライアンのこういうところ、嫌いじゃないです。リリーに似ている気がする。
話飛びましたが…で、貴族らしいところもあるブライアンですが、根が真面目なところについてはあまり自分では好きではないみたいです。面白みのない人間と思われるのは貴族としては不名誉だから、つまらない男だなんて思われたくないらしい。
でも貴族であることを嫌悪している部分もある。貴族らしく見られたいと思う反面で矛盾していますが…
貴族ってのは代々人を虐げて殺して他者を踏みつけにして身内を守っている。
だから代を重ねれば重ねるほどに血にまみれていく。
そんな風にブライアンは考えているらしい。そして自分も巻き込まれている時点で同罪だ、と。
こういうところはちょっとシエラに通じるものがある気がする。シエラも別に護衛職が好きな訳じゃない。人を殺すことをいいと思っている訳じゃない。
でも仕事だから殺す。そういう役割だから殺す。
カーティスじゃないから全部はきれいに割り切れない。だから自分のことは嫌いで、地獄に落ちるべきだと思っている。
そんな感じでしょうか。ブライアンはシエラほどには極端ではないにしろ、若干そういう矛盾はやっぱり持っていると思います。
とはいえ、シエラもブライアンも外でばったり会ってデートしたり、恋人のような関係にどんどんなっていきます。
ああ、ブライアンネタでもう一個有りますが、ブライアン、実は昔学者になりたかったんですよね。でも親に猛反対されて諦めている。
ランビュールと仲がいいのはそんな性格も起因しているのですが。
ブライアンは諦めた夢だといいながら今でも本を読むのが大好きで、本当は諦められていないところがある。
真面目だと思われたがらない人なので学者になりたかったなんてことも隠したがっていたんですが。
まあ、確かにあの見た目のブライアンが実は学者になりたかっただなんて、他の貴族が聞いたらきっと「ご冗談を」と言って笑うでしょうね。
リリーですが…途中までは兄に「お姉さまには近付かないで」と邪魔していたんですが、後半考え方がころっと変わります(笑)
兄であるブライアンとシエラが一緒になったらシエラが本当のお姉さんになる。だから応援すると。
な、なんというか…はは。
笑ったのはシエラは相変らず結婚なんてする気がないので、そんなリリーに「一緒にならないわよ」と答えます。
そうするとカペラ兄妹は、こんなやりとり。
リリー「ならないんですか?!」
ブライアン「ならないのか?!」
リリー「お姉さまを弄んだの?!お兄さまって最低!責任くらいとるべきですわ!」
ブライアン「私を弄んだのか?!ひどいぞ、シエラ!」
リリーはともかく。ブライアン、お前はアホか(笑)まあ、アホだけどね…この二人のやり取り見て、シエラも「大丈夫なのかな、この人たち…」とか言ってますからね(笑)
この二人のやり取り面白いです。ばりばりシエラに手を出せというリリーに、なかなか手出しさせてくれないんだ、とブライアン。
そしたらリリーが「お兄様下手なんじゃないですか」とか。
「へ、下手…つまり、私の口説き方が稚拙とかそういう…」←ここの「へ、下手…」とショックを受けているたっつんの喋り方がうまい(笑)
そんな下手な兄(あ)を応援すべく、リリーが秘策といって得意げに披露したネタが「一服盛ればいい」
カペラ家は薬の収集一家らしく、それこそ古今東西怪しいものからまともなものまで、色々あるそうです。
しかして、盛るな(笑)
このネタはエンドまで引きずります…
まあ、本当に盛ったりはしてないけど。てか盛る前にブライアンがシエラに物理的な本気の意味で殺されそうです…
フリートークでたっつんが「後半、本当にヒロインが頑なだと思っちゃって、ブライアンに肩入れしながら読んでいた」と言っていますが、相変らずシエラは本当に頑ななので。
どこまでいっても特にジャスティンとブライアン相手には頑なです。身分が違うことに対して。
後半八割までイベント進んで、ブライアンも多分もう本気で妻にしたいなんて考えている段階に入っているのに、まだシエラは貴族の冗談だと思っている。
ここらあたりでまた色々とシエラに関しては考えさせられる部分があります。
ブライアンはシエラを救いたい、と思っているところがある。それはとても貴族的な考え方で。
シエラの今の状態が不幸せに思えるから。
とても見下した感じ方ですが、ただそこでふと、シエラは気づくのです。確かに見下したところがある考え方です。ブライアンは悪気はないのでしょうが、前に見た通り、やっぱりどこまでいっても貴族の価値観で動いている。
けれど、口だけで終わる貴族ばかりの中、見下した感じ方ではあるけれどブライアンは本気でシエラを救い出そうとしているんですね。それだけ愛されている。
そこでふと、ブライアンが本気で自分をそこまで好きなのだとやっと気づくシエラ。
けれど、シエラはそれでも頑なに断る。
自分は確かに選択できないでここまできたところが少なからずある。殺しだって好きな訳じゃない。
けれど、ただ命令されたから殺してきたわけじゃない。自分は自分の意思で殺してきた。
ただ操られている訳じゃない。
自分は、そこまで不幸じゃない。こんな自分にゴミのように殺された人間の方がもっとかわいそう。
自分は救われたいなんて望んでいない。
それに、やっぱり身分の違う恋なんてうまくいかない。
それが本気の気持ちなら、「壊される」とシエラは言う。
こういうところがホント、シエラらしいですよね。シエラってなんだかんだで矜持がある。
醜いことへの矜持。妙な話ですが。
それでも揺れるのが乙女心と言うものです(笑)
「君は私に、君が嫌いだと嘘をついてほしいのか」とブライアンが言うのに対して口にはしないものの、心のどこかで嘘をついてほしくないと思っていることにも気付いている。
結局ブライアンのほうが押しが強いのもあるんでしょうが、ずるずる引っ張られてる感がある…
またロイヤーがそれ目撃しちゃうんですけどね。どこまで間の悪い男なんだ、ロイヤー。
でもそんなロイヤーに言われる。「で、若様はいつごろ篭絡できそうなんだ?」
そこでシエラは冷水を浴びた気になります。
それは、周囲から見たらシエラはエドワルドのへの支持をブライアンから得るために計画的に近付いたように見えるということ。
それが「普通」なのだということ。周りは二人がまともに恋愛をしているなんて見ない。
シエラは我に返ったように「あの、私を好きだという男を利用しなければならない」なんていう。
すべてはエドワルドのために。
ああ、エドワルドのためだ、また。
また、エドワルドのため。
これじゃあ、ブライアンだってエドワルドに嫉妬して当たり前です。
やっぱりジャスティンもブライアンも報われない。かわいそう。

さて、ここでブライアンルートで私の中では多分一番重要なんじゃないかという話題について触れたいと思います。
前の三人でも若干触れてきたことではあるんですが、シエラの「無駄を排除する」という性格についてですね。
どのキャラにもわりとよく物を贈られるエピソードはあって、そのキャラによってシエラの態度はかなり異なるんですが。
私の中では物を贈るというイベントで一番色々と考えさせられたのがブライアンでした。
最後の方のイベントで、ブライアンがシエラに何か贈りたいと言い出すイベントがあります。
ところが無欲、というより意図的に物を排除しようとしているシエラは何もいらない、何も欲しくないと言います。
自分などにではなく、もっと別の素敵な女性に贈れ、とさえ言う。
シエラの部屋はいつだって片付いている。生活感を感じさせず、無駄なものは一切ない。
それは部屋を出る時に片づけが大変だから。
特に…自分が死んだ時に。
死人の後片付けはきつい。シエラ自身が先達の部屋の荷物の整理をし、焼却をするたびに処理をする側の気持ちを味わっている。
シエラはそのことはそれだけを言いますが、例えばそれがあまりよく知らない人だったとしても…物には思いが残るから。その思いに影響されてしまう。
ましてや例えばそれが自分の先輩や知る人、いわんや愛する人のものだったら。
シエラは多分、自分が死んだとして、何も残したくはない。エドワルドにさえ、自分が死んだら全部忘れて新しいメイド長を立てろというでしょう。
エドワルドはシエラが言わなくてもそうするでしょうけどね。エドワルドはシエラの理解者ですから。
ジャスティンにだって自分が死んだら忘れろ、と言っていた。
同じように、ブライアンにもそう言う。
「私はいなくなる人間です」と。だから今一緒にこうして過ごしているのも、何か物を贈られても、それらは全て無駄なもの。
だから部屋には何も置かないで、自分が死んだ時に綺麗に明け渡せるようにしているし、贈り物ももらわない。
ブライアンは怒って返します。
「私はいつか移り住む可能性があるからといって、部屋をそのままにはしない。
自分の住む部屋だ。物も増やすし、模様替えもする。
自分のものにしようとする。それを無駄とは思わない。
君もそうするべきだ」
抽象的でもあるんですが、物を部屋に置くということはその人の生きているという形を残すということ。
生きていた形跡を残し、部屋に生きていたという爪あとを残すもの。
ブライアンはシエラにもそうしてほしいと願っているんですよね。
刹那的にしか自分の命を見られない彼女に。
でも、ブライアンが全く気付いてない訳じゃないんですが、シエラもただそれだけって訳じゃない。
アリスの世界のキャラだったのなら、きっとシエラも徹底してそうしたでしょう。無駄は排除した。
でもクリムゾンの世界はどのキャラもそこまで徹底されない。
どこかで曖昧だったり、解れがある。
でも当たり前ですよね。
現実世界で「私はこうだから」と言って、それを全く完遂できる人間なんてそうそういないです。
いたらそれはそれで怖い。
「こうだから」と言っても「そうなる」こともある。それが人間です。
クリムゾンのキャラはそういう面があるところがリアルだったりします。
シエラも同じ。
他の誰にも贈らないで。私だけのものが欲しい。
そういう気持ちが本当はどこかあることを自分も分かっている。
だからどこかブライアンに引きずられる。そこをシエラは自分の弱さだと思っている。
どれだけ否定しても、拒絶の言葉を並べても、本気では抵抗しないでブライアンの主張を聞き入れている。
「なんて無駄なこと」とシエラは思うんですが、それは多分心の底からそう思っている訳じゃないというか…吐き捨てるように言っている訳じゃないと思います。
ブライアンと接して感傷で泣きそうになったり、心動かされる瞬間がある。
シエラにとって感傷なんで無駄なことの最たるもの。
でも愚かなことだと思いながら、自分のしていることが無駄であることを分かっていながら、それでもその無駄を受け入れている。
シエラの「無駄」と言う言葉は言いようによっては生きている証です。
(私も、生きているのね)と、実感するシエラには私もちょっと心揺さぶられました。
無駄を過ごすこと、無駄にしてくこと。それはイコール生きているということ。
ブライアンから贈り物をもらっても、シエラは結局最後までそれを「無駄なもの」としているところは変わりませんでしたが…
シエラはもらっても一応開けるだけ開けて、あとは箱のまま、部屋に並べておくだけ。
それを見てブライアンは怒ったりはしない。ただ悲しそうに、この部屋は君そのもののようだ、何かあったら未練もなくあっさりどこかへいってしまいそうだ、と笑う。
「それでも、私は君に贈り続けたい。
できれば、君を縛れるような何かを…」
縛れるものって、一見ブライアン自身に、ともとれるけれど、もっと大きな枠組みのような気がしました。
「生」そのものに縛り付けておくためのもの。
きっと、ずっとこの先も、縛れるかどうか分からないまま、ブライアンはシエラが死ぬまで贈り物を続けるのかな。
それはなんだかとても切ないことだと思いました。
私は思うに、それでもちょっとだけ、シエラはもう「ブライアン自身」がその縛り付けるものになってるんじゃないかと思ってますが。
このエピソードで浮かぶのが、このクリムゾン・エンパイアのCDの一つ「Crimson Empire ~Glace~」に収録されている「いつか終わるけど」という歌です。
アシッドフレーバーのしげっちゃんが歌ってる歌なんですが。
歌詞はわりとどのキャラでも当てはまるように作られているんだと思うのですが、私の中では一番ブライアンがしっくりくるかなという歌です。
序盤で、
「君が積み重ね築いたもの 特別扱いしたい 例外はないんだと知ってるよ 保証できるものなどないと」
とあるんですが、これが後半、
「君にしてあげられる何かを探していた ものにこだわらない君が望むような素晴らしい何か
君が積み重ね築いたもの それに敵うものが欲しい 
例外的なものを探し出し 保証できるものだってあると」
となるんですが、この部分が特にそれっぽいなと。
ブライアンはとても貴族的ではあるけれど、その貴族の価値観では最大限にシエラを愛していると思う。
奴隷だったシエラを理解はできないかもしれないけれど、それでも生に固執せず死に向かっているシエラをつなぎとめておこうと悲しいまでに必死な姿を見ていると本当そう思う。
私のブライアンの好きなところってここかもしれないなあ。

さて、そしてラストですが…
実はまだランビュールとブライアンのサブイベント見てないのでよく分からない部分があるんですよね。
カペラ家は薬の収集家で有名なので前にも薬出てきている訳ですが、また出してくるんですよね、それも正体不明のものを。
で、媚薬かなんかの類なんでしょうけど、正体を教えてくれないのでシエラが盗み取ってランビュールに調べてもらいに行く。
それがなんだか分かった時のランビュールの反応がすごいうけた…(笑)
なんだかすごい淫らなものらしいですが(笑)
「独り身の友人への嫌味ですか!?」とかなんとか。
こんなもの持って他の男と二人きりでいたなんて知られたらブライアン様に殺されますよ、私の身も危ない…!とか言って結局なんだか分からないままに追い出されてしまいました。
なんだったんだろ???
ブライアンとシエラの関係は結局結婚の約束も、主従の約束も結べないまま、何の約束もないまま過ぎ去ります。
ブライアンは本当は何の手を使ってでもシエラを手に入れたいけれど、なかなかそううまくもいかない。
前に進むしかないから、後ろ向きにもなれず、だからこの状況を自分の中ではできるだけ前向きに捉えようとします。
そんなブライアンのシエラへの愛の表現は、シエラがいれてくれた紅茶を躊躇いなく飲み干すこと。
それは一見なんの価値もないことのように思えますが、大貴族のブライアンにとっては命がけのことです。
シエラは自分の部下ではない。恋人でもない。
仮に恋人だったからといって、シエラがいつ、何時エドワルドのために、自分を裏切って毒を盛るかだって分からない。
そもそも二人の間には約束も何もないのだから、裏切りでさえない。
それでも、シエラが淹れた、毒が入っているかもしれない紅茶を飲み干す。
それは信頼の証というのとはちょっと違うんですが(ブライアンはシエラが絶対裏切らないとは思っていない)
最後の最後が特によかったです。
子供の頃のことも何もかも、真実一つ話さないシエラに、話さなくてもいいよ、とブライアンは言うんですが、結局本当は知りたいのだと訴えます。
好きだから、好きな人のことは何でも知りたい。
いつか話したいと思えたら話して欲しい。
そうブライアンは言う。
ふと、そんなブライアンに自分の過去を醜い部分を話したいと感じる。全て打ち明けてしまいたいと。
シエラは本当にブライアンが自分を好きで、自分もブライアンを好きなのだと認識します。
そして嬉しいと感じる。泣きたいくらい嬉しいと。
自分の過去を話しても受け入れてくれるような人を好きになれたことが嬉しい。
話してもこの人なら離れずにいてくれると信じられる、とさえ思います。
だから「いいですよ」と答える。
だけど、ブライアンルートのシエラの台詞は最後、「この人にだけは、多分私は一生話さないだろう。」と終わります。
うーん、暗転して「え!?」みたいな感じですね(笑)
でもシエラらしい気もするし。
後ろ向きな意味合いももちろん含んでいるんでしょうが、それでもちょっとだけもしかしたらシエラにとっては前向きな意味なのかもしれない。
シエラは好きでも好きでなくても他人に自分のことなんてそもそも話さない。
だけどこの人に「だけ」と限定している。
ブライアンにだけは話さない。
それは好きで嫌われたくないからですよね。
ものにさえ執着しないシエラが、そんなことを思うほどにブライアンを好きになっているということ。
きっとずっと話してくれないシエラにブライアンは悲しいと感じるだろうし、シエラのその思いがブライアンに伝わるのはとても難しいかもしれない。
だからすれ違いになってしまうのかもしれないけれど、でもシエラの思いがちゃんとブライアンに向いているという点においてだけは、私はちょっとほっとしました。
そのくらい報われてもいいよね。
ジャスティンもブライアンも、エドワルドにはどうしても勝てない部分があるのだから。
100%を手に入れられなくても、シエラの一部だけでも手に入れてほしいなと思う。

や、やっと終わった…三日もかかるとは…orz
明日はランビュールですが、一日でいけるかな…
でもこうやって感想書いていてそれまで気付かなかったことにも結構気付きました。
最初に思ったよりはジャスティンもブライアンも幸せなのかな…?とか。特にブライアンね。
そしてマーシャルは思えば思うほど可愛くて仕方ない。どうしよう、あたし恋してる(…)
キャラソンが頭から離れん。
そしてなにより実はシエラが一番私は興味の対象です。
最初はあんなに共感できないと思っていたのに。
今じゃ、自分に似ているとまでは思わないけれど、理解できる部分も一杯あるし、理解してみようと思ってたりします。
自分に置き換えて、似たような感覚を探している。
私は結構乙女ゲーつい感情移入してプレイしちゃうタイプなので、ヒロイン=自分になりがちなところがあったんですが、最近はそうでもなくてヒロインも一人のキャラとしてみることが多くなりました。
シエラはその最たるキャラクターの一人かもしれません。シエラ=自分には完全にはならないけれど、シエラも私は好きだ。
頑なでええ!って思うところもあるんですけどね。それでも、好きだなあと思う。

さて、明日はランビュール…きーやんです。私個人としては良い意味で裏切ってくれたダークフォース。
ところで明日で24歳になります。どうしよう、重衡と同じ年になってしまう…!ショック!
来年の今頃は最愛の人、旦那の年ですよ、これまたショック…!25歳になる前に海の藻屑になりたい…orz
そんなことを呟きながら終わり~

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共感する言葉は「苦しい」「辛い」「切ない」。
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表向きより虚ろ気味な基本根暗の乙女ゲーマー。
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