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根暗乙女ゲーマーの無意味自堕落私生活。
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ちょっと古い言い方ですが、花の金曜日ですねぇ。
仕事がお休みになるって素晴らしい。
今週は同期が長期休暇中で毎日お仕事遅くまでしてました。
土日はやらなきゃいけないアンソロ関係の用事済ませたりしつつ、今週は大きな予定はないのでまったりクリムゾンしたいと思います。
そういえば今日はネオロマのアンジェライブの当落発表日でしたね。
無事昼夜取れましたーパフパフ!
星奏学院祭も全公演参加なので、これで三月は文字通りネオロマ漬けです。
ライブは久しぶりのブラルビ復活…!←そこに一番感動した人
もうすっかりバーニングサファイアに持っていかれたものだと思っていたので、2心臓ライブに出ていて嬉しかったのですが、アンジェライブでも復活で嬉しいです。
しかもゲストロデオだし~♪
久しぶりに智和とジョニーが同じ舞台で見れるって素晴らしい。
元々当然といえば当然ですが、ライブは智和が出るってんで参加決めた訳ですし…
でも智和歌苦手なのにライブとか大丈夫なんでしょうか。
本人曰く歌える歌が一曲しかないのに…(デュオは前回歌ってるし、今回森川氏がいないから歌えない)
なにはともあれ、楽しみです。
楽しみといえば22日は今こうしてはまりまくっているロゼのイベントです。
一緒に行く某人は今一生懸命アラロス勉強中のようですが(ぎゃんばって!)
私はそれまでにある程度クリムゾン終わらせようという魂胆でここのところやっていたという訳です。
イベント前に買っていなかった関連音楽CDももりもり買っちゃった人…(本当懲りない)
最近買い物らしい買い物してなかったのにな~
クリムゾン関係は二枚出てますが、メーカーで買うとBGM集つくんでメーカー購入。そのせいで時間がかかる。
まだ来てないので楽しみです。ブライアンとマーシャルの歌がね…!早く聞きたい。
発送メールは来ていたので明日には届くかな。
一足先に買ったのはクロアリ海CDなんですが…双子の歌が何故か頭から離れない~♪
正直じゅんじゅんうまくなったんだかなんだかよく分からないんですがね(笑)
もがみんは初歌だけあって頑張っている感じ。ボリスの歌も好きです。
あと「底なしの世界」が好きです。あとで時間あったら感想でも…

ちょいと余談ですが、これすげぇな…バサラ…(笑)
ttp://weekly.yahoo.co.jp/97/post/index.html


とりあえずクリムゾン・エンパイア感想その2ということで、ジャスティン=ロベラッティいきまーす。
ちなみに前回のジャスティン感想はこちら(前日記から持ってきた)
http://shinenmiku.blog.shinobi.jp/Entry/16/

俺はお前が好きだ。
でも、お前はそうじゃないだろう。
お前はエドワルドが好きなんだろう。知っている。
そしてお前は、エドワルドの命令ならばいとも簡単に俺を殺す。そういう女だ、お前は。
それでも俺はお前が可愛い。
だから、全部許してやる。
お前のしたことも、エドワルドがしたことも、全部何も聞かずに許してやる。
憎めればよかった。憎めた方が楽だった。
けれど、愛しているから。
だから、全部許して、お前を傍に置く。
俺は報われていなくなどない。不幸せでもない。
ただ、一つだけ願うのなら。
――――――――――――いつか、お前を俺の隣に。




ジャスティンのモノローグはこんな感じでしょうかね…
毎度こんなこと書いているのは羞恥心に挑むための修行です(何の話)
いや、某所の作詞とかね…(一人しか分からんネタ書くな)
ま、それはともかく。
ジャスティンについては感想前に書いているんですが、その後別ルートでのジャスティンを見たりもしているので改めまして。
とりあえず、多分一番好きなキャラがジャスティンじゃないかなあ…
曖昧なのは、あれなんですよ、ジャスティンが微妙だからじゃなくて、他のキャラも好きすぎるからなんだ!!!!!と声を大にして言いたい。だってマーシャルもブライアンもランビュールも好きなんだよ!!!
エドワルドはかわいそうなんですが…微妙というか、私の中でアリスのエース的な役回りなんですよねー(遠い目)
そうそう、ジャスティンといえば最初から見た目も性格も絶対好みっぽいな~と思ってはいたんですよね。
同じツンデレ大好き仲間の鴎と遊んだ時に、二人でメイトに行ってプロモムービー見ながらも二人で呟いていた訳で。
クインロゼの作品はいつもキャラがとんでもない方向にぶっ飛ぶことが結構あるので、プレイしてみないとどのキャラが本当に好きか分からないんですよ。
思えばアリスのボス、アラロスのスチュもそうでした。
しかし、今回のクリムゾン、いい意味で裏切ってくれたキャラはいるんですが、他作品に比べればそういう意味でのぶっとび加減はなかったと思います。
こういうとクリムゾンが個性ないみたいに聞こえますがね…普通の人が多いというか、人間らしい人が多かった。ある意味そっちの方がリアルだと思いますが。
そういう意味では最初確かに私も今回はクリムゾンは意外性はないかなーとは思ったんですが。
まあ、意外性ないっちゃあないんですが、そういうところとは違うところにこのゲームの面白みが詰まっているので、今となってはむしろそのリアルな部分がすごく好きで仕方ないっていう…
なんにせよ、珍しくロゼ作品では最初の予想と違わず一番好きなキャラがジャスティンでした。
ブライアンが二番手あたりうろついているのがむしろ意外だったんですが…(笑)
でもそんなジャスティンも、声が平川兄だということで色々と今だに複雑な心境です…
いや、誤解しないでいただきたいですが、私は平川兄自身は好きなのです。
だから正直、これがロゼ作品でないのなら何も問題はないんですが。
ロゼ作品で平川兄って…どう考えたってジャスティンよりエースのが印象は強いじゃないですか。
ジャスティンはクリムゾンでは二大メインの一人ですが、クリアした今でもどうしても平川兄と聞いたらエースのが浮かびます。
それくらいアリスのエースはすごい衝撃があるんですよね…
もちろんエース=平川兄ではない。むしろ平川兄がエースみたいな性格だったら絶対私は逃げている…(笑)
でもエースのイメージがいかんせん強すぎる。
そして私はきっぱり言いますが、エースは最低だと思います(笑顔)
ここはファンに怒られても私は笑顔で最低と言いますよ。
あんな男最低だ…!さっさと消えていただきたい、アリスの前から。
逆に言うと、最低最悪だとここまでずっと思い続けられるほどインパクトのあるキャラにも私は今まで出会ったことがありませんでした。
ツンデレの私は実はエースが好きなんだろうとよく言われますが、好きだなんてとんでもない。
本当に心の底からエースは救いようのない最低男だと思ってます。
気持ちが分かるなんてちょっとでも思う自分が嫌いだ。
エースは極端ですが、実は気持ちがよく分かる。茶の人に以前エースを語った時に茶が「ある意味すごい正直な人だよね」と言ってましたが。
確かにそうです、正直だ。エースが思うようなことは少なからず誰にでもある感情だろう。
でも私はあの男が目の前にいたら真っ先に殺しますよ(笑顔)
気持ちが分かるだなんてちょっとでも思ってしまった自分も殺してしまいたい。
そんなエースの声と同じ人がジャスティンなのです。これは複雑にもなる。
平川兄のことは好きなだけに、申し訳ない気持ちもありますしね…
でもエースが悪いんだってば…
まあ、ぶっちゃけていうと、ちょっとやっぱりジャスティン系を平川兄にやらせるには無理がある気もするんですが…
低い声頑張ってましたけど、やっぱりちょっときつそうだったし。
時折低くするの忘れて素の平川兄になってましたよー(笑)
あと店舗予約特典の方のフリートークで言ってたんですが、「エドワルド」が物凄く言いづらかったそうです。
確かに…
まあ、そんなで声でどうの、というには非常に難しい面のあるキャラではあったので一番好きのままかどうか分からなかったんですが…
やっぱり一番好きみたいだなあ、ジャスティン。
序盤プレイ中、私はどうしてもエドワルドとシエラに共感がもてなかったので(今でもエドワルドについてはとても難しいと思っています。シエラはミハエルとの絡みで随分印象が変わりましたが)、その分ジャスティンとマーシャルにはとても共感していました。
今でもどちらかといえばジャスティン側寄りに共感する部分が多いのですが、シエラとエドワルドから見たジャスティン像というのにはとても理解できる部分があるというのも本音です。
ジャスティンの好きなところあげると一杯ありすぎてよく分からない。
それくらいいい人で、真面目な人で、優しい人で素敵な人でした。
まあ、あのエドワルドの兄なので根はそうでも、表向き違うところも一杯あるんですが…
エースが表向き人当たりのいい好青年で中身が壊れてる人なら(当然クリムゾンではエドワルドがその位置)、ジャスティンはまさしくその真逆ですね。
見た目は無愛想で怖そうでまさに悪役。それはエドワルドという弟がいることで尚引き立つ。エドワルドが古典的な「パーフェクト・プリンス」なのに対して、ジャスティンはあまりに世渡り下手過ぎる。
でも中身はお人よしで、愛情深くて潔くて男らしくて、真面目で優しくて、ちょっと不器用な人。
王様になったら、きっと民にはいい王様になるでしょうね。
真面目に誠実に彼はきっと政務を執る。
だけれど、貴族達とは絶対折り合いの悪い王様になるでしょう。それで暗殺されそうになることがきっとたくさんあって、逆に自分が冷酷な命令を出さなくてはならなくて、表向きそうやって平気な顔して命令するけれど、夜一人できっと思い悩む日々が続く。
…もたないですねぇ、きっと。
そういう意味ではやっぱりエドワルドのほうが王様向きなんでしょう。
それでもエドワルドがジャスティンを王様にとした国を夢見る気持ちもとても分かる。
ジャスティンはいい人だから、そんな優しい素敵な人が王様になってくれたら、ってそりゃ誰でも思いますよね。
ましてやエドワルドのように、自分は汚いことを知っていたら自分なんかが王様になるよりも…と思います。
そこの矛盾さ加減はエドワルドが人らしいと思えるところで。
ジャスティンもまた、矛盾を抱えています。
ジャスティンは元々小さい頃はエドワルドと仲の良い兄弟でした。
この頃からエドワルドは第一位王位継承権を持っていて帝王学を学ばされていた。それを嫌がる弟に優しい言葉をかけて、そして約束する。
「俺達は喧嘩をしない兄弟でいよう」
余談ですが、この子供時代のシーン何度か出てくるんですが…
アラロスの頃から恒例、子供時代も同じ声優がやる。つまり鈴と平川兄が。
鈴はさすが鈴、うまい。リュウタのようで可愛いです(@電王)
しっかし平川兄…(笑)無理しすぎる…
アラロスで克幸と諏訪部氏が相当無理していて爆笑しましたが(そして克幸いわく「ここは笑ってくれ」だそうな)、今回もまた無理がある~
そうでもなくてもジャスティンは声が低くて静かなので、それがああいう子供だったとなるとそれだけでも笑えるんだけど…
で、まあ、ここで兄弟は約束をする。
けれど後に、二人は喧嘩どころか殺し合いにまで発展するような関係になってしまう。
とはいっても、誤解されないように言うならば、それはとても一方的でもあるんですが。
ジャスティン発エドワルド行きの電車(ナニソレ)は、「喧嘩をしない兄弟でいようと約束したのに、弟は裏切った。だから憎い」という感情。
ジャスティンはエドワルドに何度も暗殺を仕掛けます。それも本気で殺す気で。
…でも多分、いざ殺しちゃったら、きっとジャスティンも苦しむ羽目になるのにな。
約束にしてもそうですし(だから破った弟をジャスティンは「嘘つきだ」とずっと罵倒します)、あと恨む要因になったもう一つの事件は昨日書いたジャスティンのお母さんを見殺しにした事件ですね。
助けようと思えば助けられたのに、エドワルドは助けなかった。そこにも彼は弟の裏切りを感じた。
事の真相は書いた通りお母さんの自殺に近かったわけですが(それもエドワルドとお母さん双方同意でジャスティンのため)
それをもしジャスティンが知ったらどう思うでしょうね。まあ、エドワルドの本心も分かってない訳なので、そこも知ったら苦しむでしょうが。
ジャスティンにとってはエドワルドは可愛い弟だった。守るべき対象だった。
そこまで好きで可愛がっていたために(そう考えると、この頃から本当は既にジャスティンはエドワルドに王位継がせる気があったということ。つまり自分は王位になんか興味なかったはず)裏切られた時に憎さが倍増した訳ですね。
ジャスティンから見て別人のようになってしまった弟に、嫌悪を滲ませた。
一方、実はエドワルドはジャスティンには一回も暗殺者をけしかけたりしていない。
本当はエドワルドはジャスティンが大好き。
だから本当は王位争いはジャスティン側の一方的な敵視にあるといってもいい。
方や今度はエドワルド発ジャスティン行きの電車ですが…これもまた一方的。
上記だけだとジャスティンの逆恨みのようですが、エドワルドもエドワルドでまた一方的。
前述した通り、エドワルドは矛盾も抱えているとはいえ、実はジャスティンのために動いて暗躍している訳ですよね。
エドワルドは自分の嫌悪する部分を使ってジャスティンを助けようとしているので、それが正義だとはもちろん思っていない。
むしろジャスティンに嫌われることを知っている。
当然といえば当然ですよね。常識人のジャスティンがエドワルドがあんな風に身を切り裂いて実は自分を守ろうとしているなんて知ったら、きっと激怒するに違いない。
エドワルドのやり方は明らかに間違っているし、ジャスティンからしてみたら望んだことでもない。
エドワルドもそれはよく分かっていたんですね。だから自分のしていることを一番知られたくない相手がジャスティンだった。
それは処刑エンドの時のシエラとジャスティンの会話の中で分かります。
エドワルドが負けて、ジャスティンが勝ち、弟の処刑が決まる。
その時にジャスティンが言った言葉は「これがやつの望みだったというのか」
うすうす気付いたは気付いたんでしょうが、やっぱりどうしてそんなことをエドワルドが望んだのかまでは理解できなかったみたいですね。
「あいつの考えていることが分からない」とぼやくジャスティンにシエラが心の中で「それはよかった。エドワルドは他の誰よりジャスティンに隠したがっている」と言っています。
弟との最後の別れ際、その間際までジャスティンは弟の考えていることが理解できなかった。
それでいいとエドワルドは思っていた。エドワルドはそのまま憎んで恨まれて、忘れられないことをも望んだ。
そうそう、エドワルドはそういう類の人でした。昨日「地獄に落ちたがった」と言いましたが、「忘れられるよりは憎まれて、大好きな兄上に自分を覚えていてもらいたい」という我侭な願いを持っている人でもありました。
これもまたとても一方的だった。エドワルドのやることはジャスティンが一滴だって望んだことじゃなかった。
この二人はですねぇ…どのエンド迎えようが、結局最後まで分かり合うなんて微塵もできない兄弟だった。
兄弟だから似ている部分もあるけれど、正反対な部分もたくさんあった。
価値観があまりに違い過ぎて、根本的に理解し合えない。多分死ぬまでどころか、未来永劫理解し合えない。
そんな二人でした。
そこはシエラとジャスティンもなんですけどね。
勢力同士で似たもの揃いです。つまりシエラとエドワルド、ジャスティンとその部下マーシャル。
シエラとエドワルドの絆は、これまた前回話した通りですが…
ジャスティンルートの中でも何度か出てきます。
ジャスティンとシエラは最初当然敵対するもの同士なので仲が悪い。悪いというか、ジャスティンが一方的に嫌ってる部分があるんですが。
シエラはやっぱりエドワルドの部下なので、実は案外ジャスティンに敵対心がない。それどこか、本当は裏でエドワルドの命令でジャスティンのためになるようなこともしている訳ですからね。
ジャスティンは知るよしもない訳ですが。知らない方が幸せだろう。
でもジャスティンが憎まれない理由もあるんですよね。ジャスティンは本気で殺そうとしているくせに、自分以外の者がエドワルドに暗殺者をけしかけると怒る。
情報をつかむとシエラに流して「守ってやらなくてどうする」的なことを言う。
本人は「俺以外がやつを仕留めるなんて許せないからだ」と言い訳しますが、シエラ曰く「本当は弟が心配」なんでしょう。
殺したいほど憎んでる半面で、でもやっぱり大事な弟だったから心配する。そこがジャスティンの人のよさだった。
それがシエラも分かっていたから、案外シエラはジャスティンが嫌いではなかった。
まあ、最初はエドワルドが「あの人は可愛いんだよ」というのには賛同してなかったですけどね(笑)「可愛い…か?」みたいな。
そこはジャスティンのことをあまりよくは知らないシエラですから、いくらシエラがエドワルドを理解していても分からない部分だったということでしょうか。
そう考えると、ジャスティンといい仲になってからのシエラは、エドワルドと気持ちを同じにすることになる訳ですから、より一層エドワルドを理解できたということ。
ジャスティンからしてみれば皮肉ですね。エドワルドからシエラを引き離してしまいたかっただろうに、仲よくなればなるほどシエラはジャスティンを大事に思ってエドワルドがジャスティンを大事にする心を理解してしまう。
そしてエドワルドとシエラの絆は深まってしまう。
そんな風に妙な溝が二人の間に生まれていく訳ですが、当然その前からだって溝はあった。
ジャスティンが一人でお忍びで出かけていることを知ったシエラが、危ないからと言ってつきまといます。
嫌がるジャスティンもそれこそ段々なれちゃうくらいに。
当然敵対する二人が近づく訳ですから、妙な噂が流れます。
この噂に対する反応の違いが、そのまま二人の価値観の違いの表れだなあと思いました。
ジャスティン側は普通にやっぱり気にします。「敵対する二人が一緒にいるのはまずいだろう」と。
そして噂そのものを不快に思う。
まだシエラを好きになる手前ですしね。
でもシエラはというと、正直どうでもいい。
他人がどう思おうと実際ジャスティンとは何もないのだし、エドワルドも「信頼しているからこそ、君が何をしようとどうでもいい」というくらいなので当然何も言わない。
むしろ大好きな兄をシエラに褒められると子供のように喜んでますしね。
主が気にしないのだし、そもそも噂とは尾ひれがついていくもので暇な貴族のお遊びのようなもの。
それを気にかけるほど自分には余裕も暇もないのだから、気にするだけ無駄だ、と。
冷めたものの見方にジャスティンは飽きれていますが、この「無駄を排除していく」という生き方こそ、シエラです。
シエラもいずれ語りたいと思いますが、とにかくどのルートでもシエラは無駄が嫌い。それは何においても。
考えようによってはそういう無駄な時間も人にとっては意味がある。それをシエラも知っていて、自分の無駄を嫌う生き方が無機質な生き方のようで好きな訳ではない。
自分を好きではないというのはエドワルドとシエラ共通の心ですからね。
それに対してやっぱりシエラを理解できないジャスティンは、価値観が二人とは違うということ。
あと二人が街に出た時に暗殺者に狙われて、二人で戦うエピソードがあるんですが。
さっき見直していてびっくりしたんですが、そうか、シエラのあの武器、メデューサの武器と魔法か!
メデューサというのはあとでリリーあたりのところで語ろうと思いますが、昔シエラがまだカーティスの弟子だった頃に一緒に行動をしていた暗殺者の子です。
とはいってもまだ私はメデューサとシエラの関係はよく分かってないんですよね。いわゆるメデューサ殺害エンドと言われる、メデューサにシエラが殺されて終わるエンドがあるんですが、見てないんですよそれ。
でもシエラの使ってる武器と魔法って、蛇みたいなんですよね。暗殺者を捕まえるまで地の果てまで追っていくえげつない武器。うねうねしていて。
正直シエラっぽくないなーとは思ってたけど、そうか、メデューサなのか。何か受け継いだ経緯があるんでしょうね。
ちょっと納得した。
で、話を戻しますが、その後暗殺者を捕まえて拷問やらなんやらをシエラがしたっぽい。
汚いことをシエラはエドワルドには絶対させない。できるだけ誰かに探られてもまずくないように綺麗なままでいてほしいと思っている。
実行した者がいれば言い逃れができる。エドワルドは関係ないと言って切り捨てられる。
一見分かりやすいことですが、でも実行犯の多くは自分自身、シエラ自身です。
エドワルドはシエラを信頼しているから、難しい仕事、汚い仕事、重要だけれど一番汚い仕事はシエラにやらせます。主に自分の母親殺しとか…
つまりシエラは主の危機になったら自分を切り捨ててくれればいいと思っているんですよね。
まあ、正直マーシャルでも同じことするでしょうけどね~この価値観はシエラだから、というより護衛だから、でしょうね。部下だから、下僕だから。
そしてエドワルドはもしそうなったら切り捨てる。…多分。
最初は絶対切り捨てられると思っていたんですけど。そこの潔さがエドワルドだった。シエラは少なくともそう思ってますね。
ただちょっと「多分」になるのはミハエルのエンド見たせいだろうな。
ミハエルエンドでシエラはエドワルドを置いて死にかけるんですが助かるんですよね。そしたらエドワルドが冷たいこと言ってくるんですが、実際問題は物凄くシエラが先に死ぬことを怖がってるところがあった。
だから強くなれと怒られるんですが、やっぱりちょっとだけ、ジャスティンの弟だなあと思いました。
ちょっとだけ、エドワルドも優しい。ジャスティンのように。
そこが複雑ではあるんですが、まあ、それでもジャスティンよりはエドワルドはシエラを切り捨ててくれる存在です。
それがシエラにとっては嬉しい。主のために最後まで使いきってもらえるから。
護衛としては「自分が死んでも主が生き残ったらならば勝ちになる」
エドワルドは多分シエラが死んだからといって自分が死んだりはしないから、勝てる。
でもジャスティンは絶対それが出来ない。ジャスティンは使い捨てのコマであるはずの部下を、心配しますからねぇ。
優しいからマーシャルが危ない目にあっても心配する。そうでなくてもジャスティン自身がまず強いから余計かもしれないけれど。
それはジャスティンにとっては当然で、「自分の大事な部下を心配して何が悪い。むしろ心配しないエドワルドは冷たい」となる訳です。
部下を盾にして逃げろというのか、って言う。護衛側からしたらそうして欲しいのに。
人間としてはジャスティンの方が歪んでなくてまっとうですよね。人道的。
だけれどシエラたち護衛側からしたら、使用人が盾になる時に気持ちを考えられてしまってもし主になにかあればそれこそ自分の意味がなくなる。
主を守ることがすべての使用人にとって、ひどい仕打ちこそが幸せな時もあるということ。
そういう意味では主というのにも器の形というものがあるんですね。
やっぱりシエラ&エドワルドに対してジャスティンはすれ違う。
それでもシエラに惹かれちゃうジャスティンが可愛いんですがねえええええ。
話若干それますが、ジャスティンルートで時折シエラが本当はエドワルドを誤解しているジャスティンに食ってかかりたがる時があります。
エドワルドがそんなことを望まないからとシエラは我慢して口を噤みますが、エドワルドに心酔するシエラの心がちょっとだけ見える瞬間だなあと思いました。
本当はエドワルドがどんな思いでジャスティンに向き合っているかぶちまけてやりたいと思う瞬間がシエラにもある。
ただ忠実なだけじゃない。シエラも本当はエドワルドの悲しさを分かっている。だから報われてほしいと願っているんでしょうね。そしてそんな主だから従う。
シエラ自身の悲しいところでもありますが。




さて、これだけ語っておいてまだ肝心のシエラとジャスティンの関係について語っておりませんので、語ります。
シエラにつきまとわれて次第に心を開いていってしまうジャスティンですが、元より人がいいからこそなせる業でしょうな。
間が抜けているとか隙があるともいう。
実際「ちょろいです。それはちょっといただけません」とシエラ自身にさえ言われている始末。
最初は言い訳じみて「おかしな意味じゃない」と恋愛沙汰は否定するんですけども。それにしたってシエラの立場だったら、やっぱりジャスティンは隙がありすぎる。
シエラにその魅力があるのか、ジャスティンがやっぱりバカなのか。
ジャスティンだって普段は愚かではないんですけど。
そうでなくてもシエラ相手ではとても難しい。敵云々の前に身分差がある。
情熱的な女性相手ならロマンスになるかもしれませんが、シエラは違う。さめている部分があるし、何より身分に対しては弁えている。
それがいいかどうかは別問題ですが、シエラはなにせメイドなので貴族と平民、メイドと主人の身分差についてははっきりしている。
だからハナからジャスティンと自分がどうこうなるなんて夢は見ない。ありえないと決め付けてさえいる。
シエラのこの現実的な部分は、シエラの立場なら分かるんですが、それはいっそ頑なでもあるんですよね。
夢を見てしまうロマンチストのジャスティンが甘すぎるのか、シエラが現実的過ぎるのか。
でもシエラの生い立ち考えると仕方ない部分もあるし、実際現実の人で考えてみたら私だってそこまで夢は見れないなと思うところもある。
妄想癖のあるこの私でもですよ(笑)そう考えるとジャスティンがやっぱり甘すぎるのかもしれないが。
あ、でもシエラも全く現実的過ぎる訳でもないんですけどね。そこがシエラたるところでもあり。人間らしいところというか。
そんな隙だらけのいい人のジャスティンにつけこんだりしないんですよねぇ。むしろ「守ってあげたい」と思ってしまう。
あんないい人なのに隙だらけで(実際はどうかとして)人にころっと騙されてしまいそうなジャスティンを「可愛い人」と言って、守りたいと思ってしまう。
でも、ハルキアに「守りたいと思う人ができたらどうする?」と言うとハルキアは「私なら逃げ出すね。守らなければならない弱いものなんて、恐ろしくて逃げ出す」と答えます。
うーん、どこかで聞いたことある台詞だ…ちょっとニュアンス違うけど、エースとかね…
自分のことを好きなんていう対象は気持ち悪いから殺す、みたいなね。
そこまでひどくはないけど、シエラの仕事はそれくらい余裕のない仕事なのです、事実。
だからこそ、そんな対象からは逃げ出すのも頷ける。まあ、シエラはそういうタイプでもなかったけれど。むしろやっぱりほだされている部分が少なからずある。
そこがまだ救いかもなあ。
そこで逃げ出されたら、それこそジャスティンは報われなさ過ぎる。
とはいえ、すれ違いは永遠続きます。
エドワルドのメイド長としてジャスティンと対峙するとどうしてもそうなってしまう。
エドワルドの援護をしたところで、ジャスティンが聞き入れてくれるはずもない。
ジャスティンが「エドワルドの母親を殺したのは俺かもしれないぞ」と言うシーンがあるんですが、本当に殺したのはシエラな訳で。
シエラはおかしかったでしょうね。自分が本当は殺したのに、ジャスティンにそれを言われるとは。
きっと自嘲的な意味でも笑えたでしょう。
あなたと私は違う、と。シエラはいつも言う。
母親を殺されたことを恨んでいるジャスティンは母親が殺されたということより、むしろそれほど非情に弟が変わってしまったことが憎いらしい。
ジャスティンにとってもある意味エドワルドはやっぱり弟なんですよね。
肉親の情とか言われても、シエラにはどうしたって理解できない。シエラは家族を持たないし、恨んでいるんですし。
色々ルートやっていると分かるんですけど、結局シエラの一番本当に根本の部分の感情ってそれなんです。親に捨てられたことがすべての心の歪みの発端。
シエラが比較的情に薄い理由の一つです。だからこそ、ジャスティンへの愛情より主人への忠誠をとる部分もあるのかもしれない。
しかし、それでもジャスティンはシエラに惚れる。
イベント13は衝撃でしたよ…!

「どうやら、俺はお前に惚れているらしい」

潔い人だ潔い人だ、とシエラもそれまで繰り返し言ってはいるんですが。
潔すぎだろお前…!
呑んでいた珈琲をふいた瞬間でした。
また腕組んでね、えらそうにいうところがジャスティンらしいというかね。「好きで何が悪い」みたいなね。
でもいざ言ったら照れてるらしくて生返事するシエラに怒り出したりね。
平川兄もフリートークで言ってますが、ジャスティンという人間の個性を言うならば「ツンデレというよりツンツンツンツンツンデレェ~」なんですよ(笑)
ツンツンしている時はそりゃもう嫌味ったらしいわ、怖いわ。
私のジャスティンを好きな点の一つなんですが、ジャスティンものすごく強いんです。
シエラやマーシャルは国の王子二人付きのメイド長と侍従長ですから、二人とも物凄い強くて当然。
まあ、カーティスには敵わないですが(あとロナウスは本国の女王付きの使用人でランクが上なのでやはり彼らより強い)、それでもかなりの猛者なんです。
実際二人は周りが怖がって喧嘩売るなんてことをまずしない。
それに比べてエドワルドや貴族はたしなみ程度に強ければいい。それでもエドワルドもその中では強い方らしいんですが、それでも護衛のレベルには遠く及ばない。
貴族は護衛がいるのでそこまで強くなる必要はこの国ではないんですね。
それより貴族に必要なのは話術と化かしあいのセンスですから。
その点においてはエドワルドは最強です。
しかして、王子様らしくないとの評価のジャスティンはというと、そっち方面の能力は不器用過ぎてシエラたちが心配してしまうほど能力がない。愛想がない。
しかし、剣の腕に関しては…どうも半端ないらしい。
元々うたい文句もそういえば「双剣の王子」でした。ムービーの。
平川兄のキャラはエースもだが、強い人ばっかりだなー剣の。
シエラやマーシャルよりも強い。
護衛頭のマーシャルより主人であるジャスティンが強いってんだから、マーシャルもタジタジなくらいです。
そんな人だから、気迫だけで周りが怯む。シエラでさえ、殺されると感じる瞬間があるほどに。
怒ると怖いんですよねぇ…そこがすごい好き。私、そういう怖い人好きですよねえ…ボスとか…
シエラも殺意を向けられた瞬間、妙な高揚感と興奮に包まれてましたが(そして彼女自身が「私は頭がおかしい」と言っている)、多分危険すれすれ命の綱渡りスレスレの状態を恋愛と勘違いするんでしょうね。
よくいうつり橋効果ってやつですね。
私はそれが好きなもので…シエラが頭がおかしいのだとしたら私は常時頭おかしいことになるんですけど…(汗)
シエラに惚れてからのジャスティンはシエラが大事でしようがなくて、シエラに対して色々誤解も勝手にしつつ、たまに切れてるシーンがあって。
ただの誤解なので馬鹿な子だなあとは思いつつ、シエラじゃありませんが、それが愛しくなる。
エドワルドとはまた別の意味で、愛しいんだとは思うんだ、シエラも。
まあ、それでもやっぱり身分云々で自分が奥方になるなんてこれっぽっちも思ってないのだけれど。
でもそれをジャスティンから言われたらショックだろうと自分で思うところが人間の弱さで愛すべきところだと思います。
あの鋼鉄の精神のような彼女でさえ、そうなる。
ラストに、ジャスティンはエドワルドに直接勝負を申し込みます。
勝負したってシエラからしてみたら意味のないことなんですけどね。シエラは結婚なんてそもそも出来るなんて思ってないし、仕事をやめる気もない。
今ならちょっとだけ理解できる。最初は仕事やめないシエラにちょっとだけ理解できなかったんですが。
シエラにとってはエドワルドは本当にまさしく生きている意味そのものなんですよね。
それは言葉の通りに。
いくらジャスティンを愛しても、それまで生きる意味であったたった一つの真実がそう簡単に崩されるものだろうか。
私は最初の感想の中ではシエラを理解できないといい、人間味がないと言いました。
でも人間だからこそ、固執するものがあって、それを簡単に放り出せるだろうか。レベルの度合いにもよりますが、シエラの場合のエドワルドはそれこそ命そのもののようなもの。
ジャスティンもそこ、分かってたんだろうと今になって思います。
根本は理解できないけれど、シエラがエドワルドを捨てるなんてことは絶対しないことだけは分かっている。
だからジャスティンにとってのけじめだったんだろう。
そんなジャスティンが勝負に勝つと、エドワルドが嫌味で「でも彼女、僕のお古ですよ」と言います。
これはエドワルドの矜持というか、悔し紛れなんですけど。
どっちに嫉妬したのかな。ジャスティンを持っていくシエラになのか、ここまで誇り高い兄への嫌味なのか。
どっちも、でしょうね。
最後に「君にあげるよ」と兄をシエラにあげるエドワルドを見ているとそう思います。
で、ジャスティンはっつーと、この嫌味にだけは本気で切れたらしくて、とうとう「死ね」とか言ってエドワルドを殴る。
自分のことではまだしも、シエラを侮辱されるような嫌味には耐えられなかったようです。

一方シエラはそれでもシエラなりに今ならジャスティンを思っているんだなと思えます、私。
それでも限界があるから、むしろやっぱりシエラは足りないと思っているのだし。
「心はご主人様に、魂は悪魔に捧げている。玉座の代わりになるようなものは何も渡せない。仕えることもできず、心を全て注ぐことも出来はしない。
他にあげられるものといったら体くらい」
「ずっと一緒にいたくても、明日は一緒にいられないかもしれない。
うまくいかないことの方が多かった私には、楽観的な未来が描きにくい。
どこかで躓く。その可能性のほうが遥かに高い。
そうなったらすぐ忘れて欲しい。口に出さなくとも、願う。私はこの人を傷つけたい訳じゃない
『俺はお前を愛している』
だから、こんなことを言われると泣きたい気持ちになるのだ」
なんか、ずっとジャスティンこそ悲しい人だと思ってきたけど、こう見ていると、シエラも悲しい子です。
その生い立ちゆえにものをこんな風にしか考えられない。そういうところは共感できる反面で、とても悲しいと思う。
だから幸せなことを言われても素直に受け入れられない。
いつか終わる未来に怯えて、嬉しいことが悲しい言葉になる。
相手を辛くさせる言葉になることを知っている。
ジャスティンを相手にする方も大変なんだなーきっと。
あまりに壮大過ぎてまぶしすぎる相手の恋人になんてなるもんじゃない。
自分がいかに醜いかを思い知るだけだし、相手を幸せにできない葛藤で死んじゃう。
それでもジャスティンは悪気ないのだし、もちろん悪くないんですけど、だからこそ余計にこっちも苦しい。
そんですれ違うからジャスティンも苦しい。
最初の感想でも書きましたが、「全て許す」といったジャスティンは本当すごいと思う。
何をしたかも聞かずに、ただ、シエラとエドワルドが知られたくないと思っている自分たちの醜い部分を、全てまるっと許そうっていうんですよ。
どんだけ寛大なんですか。もちろん分かってる、ジャスティンだって本当はそんなのは苦しい。
けれど、そうすることがジャスティンにとってシエラへの愛情の示し方だった。
だからずっと苦しいままでも辛い道を選んだんですよね。
これにはさすがのエドワルドも参ってしまう。
「僕が何をしてきたか、どういう人間か、知りもしないくせに」なんて呟いて。
そりゃ、隠してきたんだから当たり前だし、こう言ったからといってエドワルドがジャスティンにその汚い部分を見せようとするとも思えない。
完全にこのルートではエドワルドの完敗ですね。
恥じることのない兄の堂々とした姿に、寛大過ぎる宣言に、エドワルドが勝てる訳がない。
エドワルドもシエラもジャスティンを心配して守りたいなんて口にしてきましたが、本当はジャスティンは守る必要もないくらい地に足のついた頼りがいのある人だった。
「許すなんて自分には無理だった―――――――――」
と二人は言います。
エドワルドはお母さんを中心とする自分の境遇のことでしょうね。嫌だった帝王学を学ばせ、自分を情のない化け物へと変えたその境遇。
ある意味自分自身でもあるんでしょうが。汚い自分を、そうせざるをえないようにさせた境遇を許せなかった。
シエラは当然お母さんです。自分を捨てた母親が許せない。憎まないように忘れてどうでもいいと思うことでなんとか取り繕っていた。
でも、シエラは本当は許せていない。恨んでいる。
「僕は間違っていたのかな。頼るべきだったのか」
ジャスティンを頼って、守るのではなく、一緒に並び立てばよかったのか。
そんな疑問をぶつけるエドワルドに「…私なら汚したくないと思います」とシエラ。
近づくより先に、汚い自分によって汚したくないと思う、と。ここらへんはやっぱりこの二人はこの二人だなあと思う。どこまでいってもエドワルドとシエラだなあ。
「僕には出来すぎた兄だ。君に押し付けることができてほっとしているよ、シエラ」
「私にとっても、過ぎた恋人です」
やっぱりこの二人の絆は深い。
ジャスティンへの愛情という点において、むしろジャスティンでさえ入り込めないくらい。
うーん、やっぱりジャスティンって報われてない????
でも一つだけ、ジャスティンがそれでも諦めないっていうか、実現させそうなのが「いつか自分の隣にシエラを立たせること」
身分的にはありえないし、シエラはそもそもそれまでに自分が死ぬんじゃないかと思ってますが。
最初クリアした時はあまりピンとこなかったのが私のバカなところなんですが、今見返してみるとなんていうか、最初はシエラの悲観さ加減の方が際立って見えたんですけど、ジャスティンのこの自信も結構負けてないかもしれない。
っちゅーか、ですね、ここまでああだこうだ書いておいてなんですけど、私まだちょっとだけジャスティンが本当にそこまでいい人だけだなんて思ってないんですよ。
だっていくらなんでもありえないでしょう。こんな寛大過ぎる人。もちろん弱点だってあるけど。
今回は寛大さの方が際立ってたけど、ジャスティンにももっと心の狭い部分もあると思うんですよね。
まあ、寛大になることも自分を楽にさせるためだと言ってはいるけど。
実際心狭い部分もありますからね、シエラの件で怒ったりとか。
だから、やっぱりジャスティンはもちろんエドワルドやシエラより、いや、私よりもずーっといい人で優しい人には間違えないですが、やっぱり人であることは変わらないのではないでしょうか。
むしろジャスティンだからこそ、その願いだけは実現させそうだ…と。
シエラでさえ根負けしそう。
一応最後、シエラはジャスティンの隣に立たない理由として「私は、綺麗なものに触れずに眺める、この位置を気に入っている」と言っていますが。
「自分が触れないから綺麗なものが穢れないでいられる位置」でもあるんですよね、つまり。
やっぱりシエラは自分が醜いと思っているからジャスティンの横に立つことを躊躇っている部分がある。
…でもこの気持ちのレベルだと、ジャスティンに負けそうです。ジャスティンの「いつかお前を俺の隣に」という発言の方が強そうです。
かわいそうな人、報われない人だと思う部分もあるんですが、こうして長々と語ってきて、ジャスティンはそれでも一筋縄じゃいかない人なんじゃないかなあと思いました。
確かに「地に足のついた人」だ。


そして最後に話すにはあまりに悲しいエンドですが――――――――もう一つの、ジャスティンエンド。いわゆる「ジャスティンDEADEND」について。
これはジャスティン通常ルートクリアしてからもう一度、今度は支持率を上げないでクリアすると見られるエンドです。
処刑エンドに似ていまして、エドワルドがジャスティンに負けて処刑されちゃうのは変わらないんですが、ジャスティンとの恋愛度を上げているのでエンドが変わるのです。
ジャスティンを置いたまま、主のエドワルドの処刑にあわせてシエラも自殺を図る。
通常ならこれでシエラも死んで終わりなんですけど。
一瞬、一瞬の迷いがシエラに生まれたらしい。
シエラは否定するんですけどね、口では。
夢の中のようにぼんやり目を覚ますと、ジャスティンがいる。
最初は夢だと思って、「眠れ」と諭すジャスティンにシエラは眠ったらもう会えなくなると心の中で嘆きます。
シエラはジャスティンと一緒にいられた理由を「最後が近いと思ったから」と言います。だから一緒にいられた。
でもいざ別れとなるとそれが惜しくなる。
ジャスティンはシエラにはあまりに眩しすぎて、何かしてあげなくては関わる権利さえないような気がするという。
死んだらすぐにでも忘れてもらいたいのに、ジャスティンのために何かをしてあげたい。
それはジャスティンにとってはあまり幸福なことではないでしょうね。
「俺はいなくなったりしない」とジャスティンが諭すけれど、心中は複雑らしく「お前とは違ってな」と言うし。
そりゃそうですよね、シエラはエドワルドをとって、ジャスティンを置いて死のうとした。
うーん、このエンドは…語るのが難しい。
実際は夢ではなく、シエラは生き残った。
ジャスティンが助けてしまった。
エドワルドと共に死ぬつもりだったシエラにとっては、エドワルドがもういないこの世は意味がないもののはず。
でも、死ぬ直前、ほんの間際ちょっとだけどうもシエラはジャスティンのことを思い出した。だから手元が狂った。
お互いを恨めしい、恨む、憎むといい続けます、二人とも。
そしてそれがシエラにとっては救いのようにさえ感じる。
もしこのまま死ねないとして…エドワルドがいない今、ジャスティンを憎むことでしかシエラは生きていかれない。
憎む、というか恨むですけど。
どういっていいか分からないけれど、最後のシーンがシエラ、エドワルド、ジャスティン、この三人の全てかな。




「おまえは、一生あいつを忘れず、俺を憎むだろう。俺は、そんなおまえ達を憎む」
(私も、あなたを憎む)
「一生、憎んで…嫉妬する」
(嫉妬して、憧れていた。あなたのことを)
間違い、狂った方法でも、自分にできるすべてで。
(あの人は、あなたのことを)
「俺は、おまえ達を…」
(愛していた)


まとめちゃえば、全部「愛していた」んですよね。
矛盾したり、間違ったり、すれ違っていったけれど。
シエラもエドワルドもジャスティンが大好きだった。
シエラはシエラの価値観でシエラなりに、エドワルドはエドワルドの価値観でエドワルドなりに、ジャスティンを好きで愛していた。
ジャスティンはジャスティンの価値観で、エドワルドを思いやり、シエラを愛していた。
すれ違って間違って、悲しい結末を迎えるけれど。
プレイヤーである私は、そんな彼らを見ているのはとても辛い。不器用にしか動けない彼らに、第三者である客観的な意見を言うものがいたなら、何か変わっていたかもしれない。
そんな風に嘆くほど、彼らの生き様というか、思いの様が切なかったです。
うーむ、やっぱりジャスティンルートはシエラとエドワルド双方を出さずには語れない。

長くなりましたねー…ぶっちゃけ、すごい時間かかったよこれ…
ジャスティンは特に好きだから愛ゆえに。
読む方も大変だと文句言われました(笑)
どうぞ、暇な時にまったり読んでください。日記読むのに無理されても(笑)
さて、次はマーシャルの予定です。
マーシャルも長くなりそうだなあ…
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自己紹介:
共感する言葉は「苦しい」「辛い」「切ない」。
好きな言葉は退廃と殺伐と絶叫と断末魔。
最萌は知盛、泰衡、ナーサティヤ(遙か)とe-zuka(GRANRODEO)と杉田智和(声優)
表向きより虚ろ気味な基本根暗の乙女ゲーマー。
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