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根暗乙女ゲーマーの無意味自堕落私生活。
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ちょっと風邪のせいで寝込んでます。
この時点でもう会社月曜日休む羽目に。
医者行かないとさすがに中耳炎にまでなりかけてるような感じでまずいので…
色々無茶ぶりやらかしててすみません;
日曜日はおとなしく一日寝てました、本当に。





えっと、自己紹介だとか拍手レスとかいろいろそのほかもろもろあるんですが、ページ作ってたら時間切れ。
細かいことは次の記事以降で…
とりあえず何もないのも寂しすぎるんで、いろいろありがたくも褒めてもらったエリアリ置いておきます。
エリアリテキストはこれが初書き。
テーマは「それはもっと違うものだった」でした。
かわいいと褒めてくださって嬉しかったです。もっとこれからはエリアリも書こうと思わず思った。
あ、あとこれだけ書いておこう。
初めましての方々へ。
私の名前はややこしくてすみませんが、「美合」と書いて実は「みあ」と読みます。
ややこしいと思いつつもう五年以上使ってるので愛着湧いてしまって変えることもできないまま。
覚えていただけると嬉しいです^^


―――――――――――――――――――――

俺はアリスとブラッドが大好きだ。
それに間違えはない。



一面広がる麦畑。
夕焼けを背景に、赤く染まっていくこの時間帯。
わずかに吹く風がささやかながら、稲穂を揺らめかせる。
そこから生まれる波間を、金とも朱ともいえない不思議な色合いが煌めいては消える。
ああいう色合いをエリオットは知らない。
似ているとしたら人参ケーキの色合いだろうか。
「んー…でもちょっと違う気がする…」
寝転がったエリオットは、目を細めて呟く。
その瞳にも金色が覆いかぶさり、稲穂と同じ色に染まっていく。
この色。
もっとなんだかきらきらしている。全体的に。
あえて言うなら…
「あえて言うなら…アリスがよく作ってくれる料理やお菓子…かな」
アリスは人参ケーキもよく作ってくれる。
自分が好きだと言えば、キャロットを使った料理やお菓子を、それはもう惜しみなく作ってくれる。
それらを目の前にした時の色合いに似ている気がした。
ただの人参ケーキではない。不思議と、アリスが作ってくれるものは普通のものと違う気がした。
「なんか…光ってるっていうか…輝いてるっていうか…」
一人呟いても当然誰も同意はしてくれない。
かわりに金色の世界が同意するように同じ色で輝くだけだ。
「綺麗だなー…」
ぼんやりとこぼし、軽く寝返りを打つ。
かつてはこの麦畑も命をつなぐものでしかなかったような気がする。
弾丸の飛び交うこの世界。その世界の一角は、今こんなにも美しい。
不思議な感覚だ。
世界は日々、エリオットの大きな掌でさえ掌握できない早さで、狂いながらも変化をしている。
「…っと、あれ…?」
ふと、エリオットは違和感に気づいて顔を上げた。
さっきまで感じなかった既視感。
胸に降りる、何か。
「…?」
エリオットは首を傾げる。

金色の世界に、ウサギが一匹。
彼はふと、気付く。

「…あれ?」

エリオットの感覚では、好きなものを見たり聞いたり触れたりすることは喜びだ。
だから大好きで尊敬するブラッドと話したりお茶をすることは至福の喜び。
だから、アリスと遠出したり触れ合うことも至福の喜び…のはず。

「あれ?」

それじゃあ、これはなんだろう。
この、体の奥底を揺さぶるような、ささくれ立ったような痛みは。
喜びというにはちょっとばかり痛い、けれど、どこか甘いようなこの感覚は。

金色の世界に、ウサギが一匹。
彼はいづれ、気付く。




もしかして、それはもっと違うものだったのではないか、と。
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写メ日記
■覗キコム壊レタ世界■

海へ沈む夢を視る
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プロフィール
HN:
深紅
性別:
女性
自己紹介:
共感する言葉は「苦しい」「辛い」「切ない」。
好きな言葉は退廃と殺伐と絶叫と断末魔。
最萌は知盛、泰衡、ナーサティヤ(遙か)とe-zuka(GRANRODEO)と杉田智和(声優)
表向きより虚ろ気味な基本根暗の乙女ゲーマー。
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